こんばんは。
今週23日(木・祝)、アクリエひめじ(中ホール)にてエチュードコンクールファイナルが開催され、うちの教室のU.Aさん(小5)が28組のファイナリストの中から3位で入賞されました!Aさんはコンクールも初めての試みでした。
おめでとうございます\(^o^)/
昨年秋にブルグミュラーコンクールに向けて練習していたのですが、予選の日は体調を整わずで出場ならずでした。
エチュードコンクールに切り替えて再出発。「貴婦人の乗馬」でのエントリーでした。幸いにも同じ曲でチャレンジでき、予選は動画審査を選びました。
予選は東京会場、姫路会場、福岡会場、動画審査で行われました。ファイナルは会場審査か動画審査を選ぶことができ、Aさんはアクリエひめじで弾いてみたいと、会場審査を選びました。
ファイナルはツェルニー30番Op.849-6を演奏しました。部門はC部門1グループです。
私も聴きに行きました。大阪〜姫路は片道2時間の移動でしたが、想像以上にすばらしいホールで疲れも吹き飛びました。写真で皆さんにもお伝えしたいと思います!
行きの電車で自分の演奏を聴いているAくん。テンポの確認をしています。お母様より画像いただきました。
エチュードコンクール、ということで練習曲を深めてのレッスンが続きました。
グランドピアノにおける長い弦と短い弦の響きの違い
家、教室、ホールでの響きの違いなどにも気を配りました。靴音も響きすぎないようにしました。
曲はスケール(音階)でできているので、音階の方向性や和声(和音の流れや役目)を文字や絵や記号など、いろいろな方法で伝えていきました。手首、肘の使い方などにも注意しました。
普段、これだけツェルニー1曲に時間をかけることがなかなかないので、私もいろいろ勉強していく中でな改めて作品の魅力を感じることがたくさんありました。
毎週熱心な練習を続けていたAくん。丁寧で清潔感あふれる音が魅力です。家ではボーイソプラノでいろいろな歌を歌ったりしている様で、レゴが大好きな生徒さんでもあります(^o^)
今回の練習もお母さまは応援係。練習はAくんの力で進められ、スムーズに楽しく参加できたこともよかったです。
本番は、いつも通りに演奏できました。1か所、少しだけ弾きなおしがあり心配していましたが大丈夫!と声をかけていました。
審査員の菊地裕介先生がおっしゃっていましたが、ステージのピアノは2800万円くらいの高いポテンシャルを有するスタインウェイで、いろいろな感情を自由自在に操ることのできる宝箱のような楽器ということでした。そんな楽器で演奏させてもらえてとても幸せでした。実際に響きを聴いて、納得でした。
審査員の先生のコメントの中には「曲にあった音色、ホールに合った響き」と書かれていて、読ませていただきすごく嬉しかったです。思いきって会場審査を選んでよかったなと思いました。
菊地裕介先生のマイク講評では
・楽器の特性を知ること
・審査は総合的に、且つ本人のポテンシャルを評価
・楽器とたくさん遊びながら作品を深めること
・審査員の先生方は日本の音楽会を第一線で活躍されている先生方であること
…など、深い内容でした。
菊地裕介先生のオンラインセミナーは時々受けさせていただいていますので、実際にお会いすることができ感慨深かったです。
私はどのコンクールに出ても、いつもあまり賞がどのように設定されているかを調べないことにしています。今回も弾き終えてからホームページを見て、へー!5位までは発表やって〜!と言っていたのです。
すばらしい演奏をされていた方もおられたので、Aくんには10位までに入ってたらいいね。と伝えました。
審査発表の時間となり、5位から順番に発表があり、5位でも4位でもなかった時点で、本人、お母様、私共に、入賞はないなぁと思っていたら3位でAくんの名前が呼ばれ、びっくりしすぎて震えが止まりませんでした。
ステージで表彰され、嬉しそうに賞状やトロフィーを受け取る姿を見て感無量になりました。著名な先生方と記念写真も撮らせていただきました。Aくんの演奏を高く評価して下さった気持ちに感謝の気持ちでいっぱいです。
普段おとなしいAくんなのですが、ガッツポーズで客席に帰る姿がありました。ここまであたたかく見守って下さったご家族に改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
帰りの電車で皆さんにご報告したかったのですが、爆睡してしまいまして…1週間のレッスンを終えて今となりました。
「音楽が好き」と言っているAくんと今後の目標を決めていきたいと思います!
同日、コンクール後に大ホールでピティナ特級グランプリの北村明日人さん、ピアニストの崎谷明弘さんと、山中歩夢さんによる3台のグランドピアノの演奏会があり、Aくんのお母様にお声かけいただき聴きに行きました!
すばらしい演奏、すばらしいホールで夢のようなひとときを過ごさせていただきました。